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『ドラマ』伊藤くんAtoE 第2話 【Aぞんざいに扱われる女(後編)】 -あらすじ

島原智美(佐々木希)と伊藤くんの恋愛話は決着を迎える。

島原智美は、伊藤くんという『痛男』に対する思いに、どんな決断を下したのかーー。

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  ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 

オープニングが終わると、第2話は島原智美(佐々木希矢崎莉桜(木村文乃の事務所で、自身の勤める高級革製品店にずっと売れ残っている鞄があることを矢崎莉桜に話す場面から始まる。   

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  ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 島原「私みたいだなって」「誰も触れてくれなくて……」

 

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

矢崎莉桜は、後日その鞄を取材の一環として撮影しに行く。

 

  -場面は変わり、ライブ会場。第1話に繋がる。-

伊藤くんを待つ島原智美のもとに、見知らぬ女性の宮田真樹(山下リオが現れる。

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  ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

  宮田島原……さん? 島原智美さん?」

  島原「はい」訝しみながらもそう答える。

  宮田「良かった~、もう情報なさすぎ」安堵と供にテンションを高くする。

 

宮田真樹は自己紹介した後でチケットを渡し、島原智美の手を引いてライブ会場へと向かう。

状況が飲み込めない島原智美は「伊藤くんは……?」と尋ねるが、「あいつなら来ないよ?」とそっけなく答え、「今日は2人だよぉ~、楽しーもぉー♪」と連れていかれる。

 

 

  -場面は再び事務所に戻り-

矢崎「その人が、伊藤くんの好きな人?」

島原「私もそう思いました。美人で、個性的で、自分に自信を持っていることが、全身から伝わってきて……」

矢崎「どういう関係なんですか?その女性は」

 

  -場面は居酒屋に移るー

ライブ後、宮田真樹と島原智美は、宮田真樹の知っている居酒屋に来ていた。

雰囲気にのまれてビールジョッキで乾杯する島原智美に、

 矢崎「いいから早く切り出しなさいよ、本題を」

と毒づく。

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 

 島原「あ、あのマッキーさんは、伊藤くんとは?」

 宮田「マッキぃー」

 島原「じゃあ……、マッキーで」

 宮田「マジックのことじゃないよ? えっへへ」

 矢崎、冷めた視線で「チッ」と舌打ち。

 

 島原「伊藤くんとは……、どういう関係なんですか?」

 宮田「私?……なんにも」

 島原&矢崎「なんにも?」声を揃えて

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

宮田真樹は、伊藤が好きな女性とは、伊藤のアルバイト先(塾)に入ったシュウちゃん(野瀬修子)のことで、自分はシュウちゃんのルームメイト、今日のライブは本当はシュウちゃんと伊藤くんが行くはずだった、といったことを話す。

シュウちゃんがライブをキャンセルしたので、そのチケットが島原智美と宮田真樹の元に回って来ていたのだった。

 

 矢崎「よくそんな扱いできますね。あなたのこと」

矢崎莉桜もさすがに同情した様子を見せる。

 島原「ようやく分かりました。どれほど私が彼にとってとるに足らない存在なのかということを」

 矢崎(惨めすぎる――)と心の中でつぶやく。

だが、話はそれだけで終わらず、そのあと島原智美はさらに惨めな思いをすることになる。

 

 -場面はダーツバーに移る-

 ダーツをしている島原智美と宮田真樹。宮田真樹は砕けた雰囲気で適当にダーツを投げている。

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 宮田「ってか、伊藤もかなり必死だよね。あんな高いチケット手に入れてさ」

報われない、ウケルといって伊藤のことを馬鹿にする宮田真樹。

 島原「なにがウケルの?」恐る恐るといった調子で

 宮田「だって、シュウちゃん超伊藤のこと嫌ってっからね

 島原「えっ……」

 

 高級なグミを渡されたこと(宮田真樹はそれが島原智美が選んだことを知らない)について、「金かけたらなびくと思うな」とシュウちゃんとボロカスに言っていたことを話す。

思わず、島原智美も「はっきり言って、超苦手」と悪態をつくと、宮田真樹も調子づき、さらに伊藤くんに対する悪口を話し始める。

 

 宮田「言っちゃうけどさ、あれストーカーだね」

   「スパっと言わずに、捨て犬の様に周囲を付きまとって来ていちいち痛い

   「シュウちゃん、もはやノイローゼだからね」

 矢崎「ぐじぐじ付きまとうんだって。――捨て犬みたいに」

 矢崎莉桜は、その言葉を遠くから島原智美に向けて呟く。

 矢崎「同じってことよ。この子から見た伊藤と、伊藤から見た――あなた」

 

 なんとかして彼女をつなぎとめようと、魂胆が丸出しで不憫な伊藤くん。

 ――そして、それとそっくりな、島原智美。

 

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

更に悪口がエスカレートしていく宮田真樹に対し、島原智美は

「ひどすぎるんじゃない。一生懸命、誰かのこと好きになってるのに、馬鹿にして!」

「本当に嫌いなら、逃げ回らずにちゃんと意思を表明するべきでしょ! 中途半端に期待持たせて、優越感に浸ってるんじゃないわよ!!」

と激高する。

そして、そのまま勢いで店を飛び出す島原智美。

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 

泣かずに帰ったことについて、事務所で矢崎莉桜に慰めてもらう島原智美。

矢崎莉桜に優しい言葉をかけられると、思わず涙がこぼれる。

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

矢崎莉緒はそんな島原智美の姿を見て――

「ダメだ。疲れる」と頭の中できっぱりと切り捨てる。

だが、そんな島原智美の姿は、過去の自分と重なってみえた。

 

 -場面は変わり、伊藤くんと島原智美の二人、オシャレなカフェに入って行く所-

 伊藤「ライブのこと、ごめんって」

   「着拒するからさ、わざわざ会いに来ちゃったよ」

伊藤くんと、島原智美、カフェの椅子に座る。

 伊藤「俺の好きだった子がさー、やめちゃってさー、バイト」

   「なんだろ、俺まじで嫌われてるっぽいんだよね。わっかんねーわホント」

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

伊藤くん(田村の姿 [田中圭])は恋愛は諦め、セミナー通おうと思っていることを島原智美に相談する。胡散臭いセミナーの内容に、眉を顰める島原智美。伊藤くんがぼそぼそとした口調で言い訳の様にセミナーの内容を口にすると、その傍らに

 矢崎「呆れすぎて、怒りもわかない」

心底軽蔑しているという表情を浮かべながら矢崎莉桜が現れる。

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 伊藤「ここ入るのに金が必要でさぁ、入会金、20万

   「なんかこう、なんとかなんないかなぁーって」

 矢崎「金を渡したら最後、きっと永遠に、本当の恋人にはなれない」

戸惑う表情の島原智美を見て、伊藤くんは、

 「ウソ。冗談、言ってみただけー」とおどけた風に言う。

 

  -場面は矢崎莉桜の事務所に移り-

 矢崎えっ、本当に用意したんですか。20万」

 20万円を用意した島原智美に、(本当に救えない、この女)と心の中で呆れる。

 反対されても聞かない、島原智美は「自分の意志を肯定してもらいたくてここに来ただけ」であると理解した矢崎莉桜は、島原智美に対して“親身なフリ”をして接することを決める。

 「わかりますよ~」「頑張って!」と応援され、笑みがこぼれる島原智美。

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 

  -前と同じカフェで。島原智美と伊藤くん、待ち合わせ―

矢崎莉桜は脚本を書きあげることを優先にする。島原智美と伊藤くんの会話を想定し、アテレコの様な真似をして、二人の会話を先取りする(途中まで)。

島原がセミナーの話を切り出すと、「もういい」と答える伊藤くん。

「そんなトコに行っても何も変わらない」と諭され、脚本の夢もしばらくは寝かすと島原智美に話す。あっけにとられる島原智美。

準備していた20万円を伊藤くんに渡すが、ドン引きされる。 

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  ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

引くに引けない島原智美は、優しい姉のような口調で、「使って」と20万円を渡そうとする。

  ――ここで、テーマソングが流れ始める。(スピッツ 【冷たい頬】)

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  ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 だが、固くなに拒み続け、弱々しい姿を見せる伊藤くんの姿を見て、島原智美はついに愛想を尽かす。

 「お元気で」と微笑み、カフェを後にする。

 

  -場面は矢崎莉桜の事務所に移り

 矢崎「受け取らなかった? ……なんで?」

 島原「わかりません。でも分かったこともあります。」

 「――私、ただ拘ってただけなんだって。あれだけ頑張って来たんだから、元取らなきゃって。意地になって。必死に好きって言わせようとして。自分の気持ちをおろそかにして。どうでもいいことばかりにかまけて来ました。しがみついて、無理やり振り向かせようとして、勝手に価値押し付けて。彼を引きずり落してしまったのは、私なんですよね。――だからもう、彼とは会いません」

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 

 -矢崎莉桜の事務所、矢崎莉桜と田村の二人-

 矢崎「受け取ると思ったのに……」

 田村「想定外でした?」

 矢崎「私がイメージした男なら、差し出されたものを見す見す断ったりはしない。きっちり使って……、捨てるタイプ

 田村「ま、色んな男いますから」

田村が帰宅しようとすると、そこに久住健太郎(中村倫也)が現れる。

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  ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 久住「ゲッ、田村さん」

 田村「ゲッじゃねーよ。今日中だぞ締め切り。おま出せよ、絶対」

 久住「はい、はい、分かってます。へへっ」

手土産を片手に、「アイデアをもらいにきたの~」「敬愛する師匠の仕事場」などと軽口を叩く久住健太郎。(久住健太郎は、3・4話の『伊藤くん』の役として登場する)

 

  -場面は、島原智美の働く高級革製品店(夜)に移る-

島原智美は、自分の手元にある20万円を見た後、冒頭で出てきた鞄の元へと向かう――、と

そこに現れる一人の女性(野瀬修子[志田未来])。

島原智美は、その鞄の魅力について、語る。

その女性は「いただきます、これ!」と購入を決め、

島原智美は「ありがとうございます」と笑顔でお辞儀した。

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   ©ドラマ「伊藤くんAtoE」MBS 8月28日放送より

 

2話【ぞんざいに扱われる女(後編)】――終わり。

 


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  ▶続き、第3話の紹介に移ります。